【特集】GLORY COLLISION リコ・ヴァーホーベン

世界中のキックファンが望んだ世紀の一戦がいよいよ実現します。
本記事ではメジャーキック業界の歴史を変えるビッグマッチの魅力を、一ファンとして、そして幼い頃からK-1を観てきた者として余すこと無く紹介します。

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実現に至るまでの経緯

そもそもこの対戦カードは実現しないだろう、という声が多かったのです。
理由はいくつか考えられますが、殆どバダ・ハリのせいですw

  • バダ・ハリは過去の犯罪歴があるので米国で試合ができない
  • 地元のオランダでも評判は良くないのでGLORYでさえも試合で使えない
  • そもそも上述の理由で、GLORYなどのメジャー団体と契約すら結べない
  • バダ・ハリが「次戦はモロッコで試合して引退する」と言っていたのでリコとはやらないだろう

これらの理由を除外したとしても、近年のバダは「ゴールデン・ボーイ」と呼ばれたかつての強さはありませんでした。

また、GLORY王者となったリコの敵ではないだろうと思われていたからです。
しかしカードは組まれました、ベストタイミングとはいえませんが絶妙です。
次項ではバダとリコ、対照的な二人の現在までのキャリアを振り返っていきます。

まずはリコ・ヴァーホーベンから!

正確な記録が無いのでwikipediaだよりになってしまいますが、、、リコは2004年、バダは2000年にキックボクサーのキャリアをスタートしています。

どちらもデビュー時から、将来のキックボクシング界を担う存在として期待されていましたが、対戦相手の質を見比べるとバダの扱いは別格です。

大事に育てられた”オランダキックの至宝” ~リコ・ヴァーホーベン~

リコがK-1デビューするのは既にバダ・ハリが人気絶頂にいるころ、
2008年2月のK-1 WORLD MAXオランダ予選(厳密には現地で認可された別物の大会)のワンマッチでデビュー。
バダと比べると特段目立ったキャリアを積んでは来ませんでしたが、そもそもこれが普通でバダのキャリアが異端なだけですw

アーネスト・ホーストをはじめキック界の有力者からの評価は高く、将来の王者候補として期待されていました。

ですがそれはあくまで将来の話、対角線コンビネーションと首相撲が中心の堅実なファイトスタイルで着実に白星を増やして来ましたがまだまだ未熟。
それどころか、フィジカルとパワーはあるのに先述のファイトスタイルでKO率が低く、当時のキックファンから
「塩」
「微妙」
などの評価を受けていました。
2009年に開幕戦出場をかけた世界最終予選に出場しましたが、初戦で敗退、K-1においてのリコの人気は皆無だったといえます。

活動の舞台を欧州最大の団体イッツショウタイムに移してもリコのスタイルは変わらず、対戦相手の質が上がってもスタイルを貫いてキャリアを重ねていきます。

エキサイティングな試合を望むキックファンからすれば魅力が無いかもしれません。
ですがそれこそが彼の最大の長所で、今ではそれが自身の絶対的な強さを確立させています。
犯罪とは縁がなく、リング内外問わず謙虚で礼儀正しい優等生、甘いルックスから女性への人気が高く、妻と二人の子を持つ父親。
近年は自信が付いたのか強気な態度や言動を見ることが増えましたが、相手を貶めるような事は決してしませんし、GLORY王者となった今では名実ともに最も世界的に活躍しているキックボクサーです。

2009年のK-1世界最終予選前に公開された動画、
このときはトップファイターになるなんて夢にも思わなかったのですが、、、

K-1が低迷期に入り、崩壊、K-1グローバルとして再生、そして更に低迷しようかという時期(2009年~2012年ころ)、リコは地道ながら対戦相手の質を上げ、当時のトップファイターにも勝つようになってきます(ヘスディ・ゲルゲス、ベン・エドワーズなど)

2012年6月30日
vs ヘスディ・ゲルゲス

2012年1月28日
vs エロール・ジマーマン

たまに負けちゃいますw これは衝撃的だったw

強豪に勝ち、時には挫折を味わう、つらい時期もありましたが、これらの経験は翌2013年に結果として現れます。
2013年初戦をクリアしたリコ、次戦での舞台は海外キックのメジャー団体GLORYのアメリカ初進出となる大会、対戦相手は上記の動画でKO負けを食らったエロール・ジマーマン。

2013年6月22日
vs エロール・ジマーマン2

ジマーマンはパワーを活かしたラッシュが得意なファイターでKOを量産している人気選手。
一度KO負けしたリコは慎重な試合運びで決定打を許しませんでした。

ジマーマンとの再戦を観ると組んでの膝が多い印象的だった昔と比べてボクシングテクニックが向上しているように見え、「リコは強くなってるな~!」と感じましたねー。

リベンジを果たしたリコは、同年10月のGLORYシカゴ大会で行われたワンデイトーナメントにエントリー。
アメリカの大手TV局が生中継を始める大会とあって出場選手はリザーブファイトを含め豪華な顔ぶれ。

リコの初戦の相手はグーカン・サキ!
ここでは割愛しますがサキはヘビー級では小柄ながら、補って余りあるスピードとテクニックで数々のトップファイターを倒してきた正真正銘の「本物」です。

相手が恐怖に怯える!恐ろしい強さ!

そんなサキ相手にリコは互角以上の戦いを繰り広げ、結果判定で勝利。1Rにサキに誤審でダウンが取られたのは気の毒でしたが、リコに罪はなく、勝ちは勝ち。

初戦でサキを破った勢いそのままに決勝へ進んだ相手はダニエル・ギタ。
リコが過去に参戦したK-1世界最終予選で全試合1RKO勝ちで優勝、
その後もトップ戦線で勝ち続ける
「ルーマニアの英雄」、

そんな相手にも臆することなく正面からぶつかり、接戦の末判定勝ちでトーナメントを制覇!トップファイター2人に勝っての優勝と文句なし!

2013年10月12日
vs ダニエル・ギタ

この大会の優勝でリコは一躍スターダムへ!
GLORYシカゴ大会優勝後は現在までGLORYの顔として活躍します。
ピーター・アーツの日本引退試合の相手を務め、翌年2014年にはダニエル・ギタとの再戦を制し、それ以降は現在に至るまでGLORYヘビー級王者としての実績を残していきます。
実は1試合中国で負けてるんですよねw

2015年1月3日
vs アンドレイ・ヘラシムチュク

ヘラシムチュクは中国の格闘技団体を主戦場にしています。

自身のタイトルの防衛を重ねて、2015年12月には、長らく格闘技イベントが禁止になってしまっていた、オランダの首都アムステルダムがイベント開催を解禁した事をきっかけにGLORYが大会を開催、メインイベントにはGLORY王者として凱旋したリコが務めました。

2015年12月4日
vs ベンジャミン・アデグバイ2

「帰ってきたぞ!」といわんばかりのテンションで入場し、試合自体も1RでのKO勝ち!
GLORYの王者だけには収まらない、キックボクシング界をけん引する唯一無二の存在になろうというのが今のリコ・ヴァーホーベンという選手の現在です。

心配事としては現状リコに見合った相手がいない事です。
前述のダニエル・ギタやグーカン・サキは長いブランクを作っており、復帰は不透明な状態。
ベンジャミン・アデグバイが現状トップ2ですがリコは2度対戦して上記のKOを含めて2勝。
その他の上位クラスの相手にも殆ど寄せ付けず完勝しています。
アデグバイとの3度目の対戦がありそうですが、モチベーション的にどうでしょうね~。

近年リコは通常のキックの試合をこなしながら、ボクシングやMMAデビューを果たしていて、将来は他競技に転向するのではないか?と言われています。キックで敵がいなくなっちゃったらそうなりますよね、、、。

2014年4月26日 ドイツでボクシングデビュー

2015年10月15日 MMAデビュー戦

そんな中でのバダハリ戦・・・・一体どうなってしまうのか!!(ガチンコファイトクラブ風)

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参考サイト

リコ・ヴァーホーベンのプロフィール(wikipedia)

バダハリの記事も書きました!

【特集】GLORY COLLISION バダ・ハリ編

参考記事

バダ・ハリの実刑の記事(オランダ語)

追記 日本で視聴可能・・・・らしい

先日twitterでGLORYに日本での視聴が可能か訪ねた方がリプライをくださって、

視聴可能になった!との事。
UFC Fight Passに登録した上で、以下のページで購入します。

UFC® FIGHT PASS™ -Collision: Rico vs Badr

僕は当日確認して購入しようかと思っていますw

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